現在動物病院で獣医師として働いていますが、病院が合わず辞めようと思っています。
待遇面を考え一般企業への転職も視野に入れています。
獣医師で、動物病院から企業へ転職された方がいたらお話を聞かせてください。
一例ですが、このような悩み相談をネット上で時々見かけます。
動物病院(特に個人病院)で働いていると、待遇面の差から企業への転職を考える人も少なくないのではないでしょうか。
一般企業でも獣医師免許や経験を活かせる仕事はたくさんありますが、転職はただでさえ勇気と決断力が要ります。
そして勇気と決断力だけでは踏み出せない理由も存在します。
今回の記事では、一般企業へ転職したいけれどなかなか踏み出せない理由と、その対処法について解説したいと思います。
- ドリームキラーとは何か?
- ドリームキラーの対処法
- 後悔しない転職をするために重要なこと
ただ、転職したい!と勢いで行動に移してしまうことはとても危険です。
転職には事前準備がとても重要です。
次の記事では、転職をする前に必要な事前準備について解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください!
- 動物病院と公務員で3回の転職を経験
- 動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。
- 結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。
- 2児の母。
一般企業への転職の壁
転職は人生の転機となるものなので、大部分の人はとても悩むと思います。
メリットとリスクを天秤にかけるとなかなか結論が出ないこともあり、身近な人に相談する人も多いのではないでしょうか?
なかには獣医師という仕事に疲れて、全く違う業種への転職を考える人もいると思います。
それでも、6年間かけて勉強した時間と労力を考えると、そう簡単には踏み切れないものです。
ここでは、そんな自分自身の勇気や決断力以外の転職の壁について解説したいと思います。
獣医師免許は生かしたい!でも転職するなら他の職種がいい!
という人は、獣医師免許を生かした職種について解説しているので、次の記事をぜひ参考にしてみてください。
周囲の反対
悩み事を相談する相手として親や友人、恋人を選ぶ人は多いと思います。
身近な人を相談相手に選ぶメリットは、正直な意見がもらえること、どういう選択が本人にとってベストなのか客観的な意見がもらえるという点です。
ただ、それはメリットであると同時にデメリットになる可能性もあります。
人は心理的に現状維持を好む傾向があります。
環境の変化や未経験の出来事に対し不安や恐怖を感じるのは、本能的に自然なことです。
親しいからこそ善意で安全な道を押しつけてくることもあれば、嫉妬や妬みからわざと足を引っ張るようなことを言ってくるケースもあります。
「何社も落ちてみんなやっと受かるんだから、そんな簡単に採ってもらえるわけないよ」
「転職理由が動物病院がキツイからなんて・・・企業だってそんなに甘くないよ」
このように相談相手にネガティブなことを言われたら、せっかく転職について前向きに考えていてもモチベーションが下がってしまいますよね。
他人の意見に左右されないためには自分の中にしっかりとした軸を持つことが大切です。
そのためには、自分が仕事に求めるものや、将来仕事で成し遂げたいことについて理解していることが重要です。
次の記事では、自己分析をすることのメリットやポイントにつぃて解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください!
獣医師免許への執着
どうせ転職するなら獣医師免許を生かした仕事をしたいと考える人がほとんどだと思います。
それでも転職を考えた時に、本当にやりたいことが獣医師免許と関係のないことだったら簡単に踏み切れるでしょうか?
6年という歳月と、その間費やした労力がふと脳裏をよぎる人も多いのではないでしょうか。
時間と労力をかけたものに執着してしまうことは人として当然の心理なのですが、転職を誰かに相談した時、その人が獣医師免許に執着をもっていると転職の壁やドリームキラーになってしまいます。
例えば出資者である親とかですね ^^;
ドリームキラーとは?
否定的な考えやネガティブな言葉で相手の足を引っ張る人のことをドリームキラーといいます。
前項でも触れましたが、ドリームキラーには、善意から(無意識に)ネガティブな言葉をかけてくるタイプと嫉妬や妬みから(意識的に)足を引っ張る発言をするタイプがいます。
前者は親や親族に多く、後者は友人や恋人に多い傾向にあります。
無意識に否定的な言葉を発してしまうタイプは、それがその人のもつ価値観なので心の底からそうすることが正しいと思ってアドバイスしています。
ただ、変化がなければ成長もないし、問題も解決しません。
その選択肢が正しいと主張することは、本人には問題解決することができない、乗り越えることが難しいと無意識で思っているということです。
このタイプのドリームキラーは自己肯定感が低い人がなりやすい傾向にあります。
一方、意識的に否定的な発言をするドリームキラーは、劣等感の強い人です。
相手が問題解決したり、成長することで自分の方が劣っているように感じ、相手を自分と同じ位置まで引き下げようとする心理が働くため、否定的な言葉を投げてきます。
「類は友を呼ぶ」「似た者同士」といった表現にあるように、同じ考えや似通った者同士は自然と一緒にいることになるため、相手が自分から離れていくこと、しかも成長することで置いて行かれることをよしとしないのです。
ドリームキラーへの3つの対処法
転職を始め、大きな決断をする時はドリームキラーとは出会わないことが一番です。
それでもドリームキラーは身近な人がなりやすいもの。完全に避けることは難しい場合も多々あります。
ここでは、ドリームキラーに出会わない方法と出会ってしまった時の対処法についてご紹介したいと思います。
対処法①:距離をおく
ドリームキラーへの対処法の1つ目は、距離をおくことです。
接触回数が多ければ多いほど否定的な考えを押しつけられることになり、だんだんと前向きな考えができなくなってしまう危険性があります。
なるべく相手と距離をおき、自分が本当はどうしたいのかということと向き合ってみることをおすすめします。
対処法②:話さない
ドリームキラーへの対処法の2つ目は、話さないことです。
身近な人こそドリームキラーになりやすいですが、身近だからこそ相手がどんな反応をするか想像できる場合も多いですよね。
そんな時は思い切って「話さない」という決断も選択肢の1つです。
相手に知られなければ、否定されることも足を引っ張られることもありません。
ただ、後になって知られた時にトラブルになる可能性もあるので、後々の対応もしっかり考えた上で決断するようにしましょう。
対処法③:受け流す
ドリームキラーへの対処法の3つ目は、受け流すことです。
話しても大丈夫だと思っていても、相手から思わぬ反応が返ってくることもあると思います。
そういう時は、相手の発言を否定せずに受け流すようにしましょう。
相手は発言を否定されると何とかわかってもらおうとヒートアップしたり(無意識のドリームキラー)、何が何でも引きずり落そうと言葉を重ねてきます(意識的なドリームキラー)。
そのため、受け流すコツは相手の発言を否定しないということです。
わかったふりをして聞き流し、次回から話題にしないようにすれば、ネガティブな考えを押しつけられることもなくなります。
私は、友人の場合は受け流し、親の場合は話さない、というように
相手によって対処法を変えていました。
後悔しない転職をするためには・・・
相談相手に自分が前向きに考えていることを否定されると、確かにモチベーションが落ちて迷いが生じます。
それでも後悔しない転職をするためには、自分で判断し決断することが何より重要です。
周囲の人から色々意見を聞くことは、自分の考えを客観視するという点ではメリットもあります。
それでも最後は自分がどうしたいか、自分はその判断に責任をもてるかという視点で決断してください。
相手にこう言われたから・・・と、判断を相手の責任にしてしまうと後で後悔することになるので注意してください。
次の記事では、主体的に考え行動することの重要性について解説しています。
主体性は仕事においてだけではなく、生きる上でとても大切なマインドなので、ぜひ合わせて読んでみてください!
まとめ
今回は、一般企業へ転職したいけれどなかなか踏み出せない理由として、ドリームキラーを一例にその対処法について解説しました。
ドリームキラーには誰でもなってしまう可能性があります。
あなた自身も、誰かに相談された時はドリームキラーにならないよう注意してください。
そして転職を考えた時、誰かに相談したとしても最後にどうするかは必ず自分自身で決めるようにしましょう!
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