「動物は好きだけど、勤務医としての将来に希望を持てない」
「大した休みもなく朝から晩まで働きづめ・・・人生こんなはずじゃなかった」
「労働環境はブラック企業並みなのに、手取りが少なすぎて資格のメリットを感じられない」
動物病院に勤務する獣医師には理想と現実にギャップを感じ、このように思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
将来への不安から、
「獣医師になんてなるんじゃなかった!」
「獣医師免許なんていらない!」
と獣医師になったことを後悔する人もいるかもしれません。
というのも、私は一時期仕事が辛すぎて、獣医師という道を選んだことを
後悔した時期がありました。。。
獣医師という職業に限らず、過去に自分が下した判断を否定するのはとても辛いことですよね。
でも、獣医師としての働き方に希望をもてなかったり、悲観するのはマインド不足が原因かもしれません。
つまり、考え方に問題がある可能性があります。
この記事では、仕事がうまくいっている人が必ず持っているマインドについて解説します。
- 仕事がうまくいかない理由
- 仕事がうまくいっている人が必ず持っているマインド
- そのマインドを身につける方法
環境を変えれば仕事が上手くいく、と短絡的に考えるのはとても危険です。
転職をするにしても、必要な準備をしてからではないと失敗してしまう可能性が高くなります。
次の記事では、転職をするまえにやるべきことについて解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください!
- 動物病院と公務員で3回の転職を経験
- 動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。
- 結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。
- 2児の母。
獣医師にならなければよかった?
今まで生きてきて、一度も後悔したことがないという人はおそらくいないのではないでえしょうか。
これから起こることに対して、この選択が正しい、絶対後悔しない、という正解はだれにもわからないからです。
また、正しい道を行くことが絶対正しいとも限りません。
人は後悔から学び、失敗を糧に成長するからです。
「獣医師にならなければよかった」と現状に悲観している人は、なぜそういう結論に至ってしまったのかを考えてみてください。
- 長時間労働
- サービス残業
- 院内の人間関係
- コンプライアンスの欠如
理由は一つかもしれませんし、複数あるかもしれません。
そして次に、問題だと感じていることに対して自分ができることを考えてみてください。
自分の力ではどうしようもないこと(例えば診察時間を短くするなど)もあれば、自分の考え方や行動次第では解決できることもあるかもしれません。
獣医師として働き続けるにしても、たとえ辞めるという決断に至ってしまったとしても、問題に向き合うこの作業をするかしないかで、後悔や失敗(と思っていること)が今後の経験や糧になるかどうかが変わってきます。
上手くいかないのは誰のせい?
私は動物病院で働いていた当時、仕事に対して辛いと感じてしまうことを環境のせいにしていました。
「人間関係で揉めるのは院長の管理がちゃんとしていないせい」
「昼休みが取れないのは、○○先生が手術をつめ込み過ぎるせい」
というように、不満を周りの人のせいにしていました。
確かに、それも一理あるかもしれません。
でも当時の私は、その環境があるのは全て自分の選択の結果だということに気づいていませんでした。
獣医師になることも、その病院で働くことを決めたのも全て自分です。誰かに強制されたわけではありません。
むしろ親の反対を押し切って獣医師の道を選んだのは自分自身でした^^;
詳しい流れはプロフィールに書いてあるので合わせてご覧ください。
自分の選択に責任を持たずに、問題の原因を環境や周囲のせいにしている限り(他責思考)仕事は上手くいくようにはなりません。
仕事が上手くいっている人が必ず持っているもの
仕事が上手くいっている人が必ず持っているマインドが主体性です。
主体性とは、自分の判断や選択に責任を持つことです。
そして主体性の考えの基本が自責思考です。
自責思考の人は、行動の結果がうまくいかなかったとしても、その責任は自分自身にあると考えます。
- 他責思考:「他人や周囲の環境に問題の原因がある」という考え方
- 自責思考:「うまくいかないのは自分の選択の結果で、その責任は自分にある」という考え方
人は誰でも「自分が正しい!」と思ってしまいがちですが、視野を広げ状況を俯瞰することがとても大事です。
「もしかしたら自分も間違っている(勘違いしている)のかも…」と見方を変えると状況は変わってくるかもしれません。
次の記事では、視野を広げる具体的な方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください!
主体的になる方法とは?
ここからは主体性を身につける方法を、ビジネスや自己啓発の金字塔でもある『7つの習慣』から引用して解説したいと思います。
方法①:行動を選択する
主体的であるための方法の1つ目は、行動を選択するです。
人は外からの刺激に対して、同じような反応をする習慣があります。
具体的には、次のような例があげられます。
- 悪口を言われた ⇒ 落ち込み、その人を避ける
- ミスを注意された ⇒ 自分は仕事ができないと落ち込む
こういう人は別の場面でも、悪口を言われるとその人を避け、ミスを注意されると落ち込むといったように同じ反応をします。
また別の人は、次のように考えるかもしれません。
- 悪口を言われた ⇒ 怒ってその場で言い返す
- ミスを注意された ⇒ ミスをした理由を言い訳する
つまり、物事に対してどういう反応をするかを選択しているのは自分自身ということです。
感情的に怒ったり落ち込んだりせず反応や行動を選択する意識を持つことが、主体的になるためのスタートです。
思うような結果にならなくても、自分の選択の結果だと思えば、感情的に反応してしまった場合よりは納得できますよね。
方法②:使う言葉に気をつける
主体的であるための方法の2つ目は、使う言葉に気をつけるです。
言葉は思考の表れです。
自分を否定する言葉ばかりを使っていると自分を否定する思考が強化されるし、誰かを非難する言葉ばかり使えば人を非難する思考が強化されてしまいます。
逆を言えば、使う言葉に気をつけることで考え方が変わり、主体的になることができるようになります。
- 「そんなこと私にはできない」 ⇒ 「できる方法はないか考えてみよう」
- 「○○先生が手術を入れすぎるせいで休憩できない」 ⇒ 「何か案を考えて○○先生に提案してみよう」
使う言葉を変えることで、できる方法を考えて行動に移したり、他の先生に提案をしたり、考え方だけではなく自分のとる行動も変わってきます。
このように使う言葉で自分の行動も変わるので、使う言葉を選ぶことはとても重要です。
方法③:影響の輪を広げる
主体的であるための方法の3つ目は、影響の輪を広げるです。
問題は、以下の3種類に分類できます。
- 自分でコントロールできるもの
- 他人に働きかけることで間接的にコントロールできるもの
- 自分の力ではどうすることもできないこと
この「自分でコントロールできるもの」と「間接的にコントロールできるもの」を合わせたものが自分の影響力の範囲(=影響の輪)です。
他人の噂話をしたり、ネットやテレビの情報に流されている人は「自分の力ではどうすることもできないこと」にエネルギーを使っているので、周りからの影響をとても受けやすい状態(主体的ではない)です。
自分のできることに集中する人は、少しづつ影響の輪を広げていくことが可能です。
影響の輪が広がると、周りの人に自分の意見を受け入れてもらいやすくなったり、話を聞いてもらえるようになるので、「自分の力ではどうすることもできないこと」が、「自分でコントロールできるもの」に変わる可能性もあります!
転職を考える前にできることをやろう!
獣医師という働き方が辛いと感じたり、仕事で嫌なことが続くと「辞めたい」「獣医師にならなければよかった」と思ってしまうこともあると思います。
誰でも前向きな時もあれば、そうなれない時もあるので、それは自然なことです。
ネガティブな感情を否定して抑え込んでしまうのは返って危険です。
次の記事では、ネガティブな感情に襲われたときの対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてください!
辞めたい!と思っても、衝動的に転職を決意してしまうことは危険です。
それは、主体的でないことが原因だった場合、次の職場でも同じようなパターンを繰り返してしまう可能性が高いからです。
壁に突き当たったということは、チャンスととらえることもできます。
ここで一度、使う言葉に注意を払い、意識的に反応を選択し、自分のできることに集中してみてください。
転職を考えるのは、それからでも遅くありません。
まとめ
今回は、かつての私のように「獣医師免許なんていらない!」と獣医師になったことを後悔している人に向け、仕事がうまくいかない理由と主体的になることの重要性を解説しました。
主体的になることは、どんな仕事をする上でもとても大切です。
私自身、自分が問題の渦中にいる時には、どうすることもできないと感じていた問題も、離れてみると悩むほどのことでもなかったと思えたり、ちょっと考え方を変えれば解決できたと思えることもありました。
読者のみなさんは、生き生きと仕事に取り組めるように、視野を広げ状況を俯瞰する習慣をぜひ身につけてください。
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