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【獣医師として大切なこと】適性やスキルの前に大前提として重要なこととは?

スキルアップのイメージ画像

獣医師、特に臨床獣医師にとって大切なことは何でしょうか。

  • コミュニケーション能力がある
  • 観察力、洞察力がある
  • 手先の器用さ
  • 動物に対する思いやりがある
  • 長時間勤務に耐える体力
  • 生死に向き合う精神力 …

様々な要素があげられ、どの要素も確かに必要なことです。

しかし、私はそういった表面的な能力だけでは獣医師という激務を続けて行くことは難しいのではないかと思っています。

なぜかというと、動物病院での仕事はチームで行うものだからです。

動物を治療するとなれば、まず飼い主さんの協力が必要です。

そしてサポートをしてくれる看護師さんや同僚獣医師の存在はとても大きく、何より獣医師として働くことができる場を提供してくれ、最終的な責任を負ってくれる院長(経営者)の存在なくしては実現しません。

その全てがそろって初めて適切な医療を提供でき、獣医師としての力を発揮することができます。

動物病院で働いていると、保障が十分でなかったり、残業代が支払われなかったり・・・治療に関すること以外でも大変だと感じることがたくさんあります。

それでも、獣医師として力を発揮できる環境があることに感謝することは、獣医師として最も大切なことの一つだと私は思っています。

この記事では、獣医師として最も大切なことの一つである感謝することの重要性ついて解説したいと思います。

まめしば

何事に対しても感謝の気持ちを持つことは、獣医師としてだけではなく
人としてもとても大切なことですよね。

この記事を読んでわかること
  • 感謝することが大切な理由
  • 感謝の気持ちを持つメリット
  • 感謝することを習慣化するコツ
この記事を書いた人
  • 動物病院と公務員で3回の転職を経験
  • 動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。
  • 結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。
  • 2児の母。
目次

獣医師としての心の在り方

感謝は、一般的に人から何かをしてもらったときに「ありがとう」という言葉で表現されますよね。

もちろん、してもらったことに対して無意識に「ありがとう」と言っていることもあるでしょうし、してもらったからと機械的に「ありがとう」と返していることもあると思います。

しかし、してもらうことが当たり前だと思っていれば「ありがとう」と感じない人もいるだろうし、機械的な返答では相手に本当の意味で感謝したことにはなりません。

それは、感謝が「感謝をする」という行動ではなく、「感謝できる」その人の心の在り方を表しているからです。

人は自分に足りている部分よりも欠けた部分に焦点を当ててしまう習性があります。

時間がない、お金がない、大したスキルがない、恋人がいない、子供がいない・・・自分にないものを探せば誰にでも無数にあります。

でもそんなないもの尽くしの人にも、仕事があり、住む場所があり、毎日食事ができるだけのお金があります。

冷蔵庫や洗濯機があるおかげで時間と労力を最小限にできます。

何か知りたいことがあれば、誰かに聞いたり図書館に出向かなくてもスマホですぐに情報が手に入ります。

まめしば

日常の意識にも上らないような些細なことに感謝する習慣が身につくと、心が豊かになり自分自身にも大きなメリットが生まれます

獣医師という職業の中で、臨床獣医師は直接的に飼い主さんから感謝の言葉をもらう機会が多い職業です。

しかし逆に獣医師として働いていて、日々相手に感謝をする機会がどれくらいあるでしょうか

飼い主さん、同僚の獣医師、看護師、トリマー、院長、製薬会社のMR、陰ながら支えてくれている親や友人・・・

動物病院の仕事が激務であることは事実です。

それでも応援し、支えてくれる人がいることに先ずは感謝をすることが大切です。

感謝をすることのメリット

チームで協力するイメージ画像

感謝の気持ちを持つことは、相手に敬意を払うだけではなく、自分にとってもメリットがたくさんあります。

ここでは、主なメリットを4つ紹介したいと思います。

メリット①:自己肯定感が上がる

感謝をするメリットの1つ目は、自己肯定感が上がるです。

当たり前のことに感謝ができるようになるということは、物事を肯定的にとらえることができるようになるということです。

感謝の例

×エコーが上手くできなくて原因が突き止められなかった ⇒ ○先輩(院長)が手伝ってくれて助かった

視点を変え物事を肯定的にとらえる習慣がつくと、考え方もポジティブになっていきます。

周囲の人への感謝を習慣化すると、そんなあなたの態度に自然と相手も感謝をするようになってきます(返報性の法則)。

自己肯定感はありのままの自分自身を肯定的する感覚のことですが、人から認められたり、価値を感じてもらえることはこの自己肯定感を強化してくれます。

まめしば

自己肯定感が低いままだと、ありのままの自分を肯定することがでないため、何をするにも自信が持てなくなってしまいます
次の記事では、自己肯定感を高める方法について解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください!

メリット②:人間関係が良好になる

感謝をするメリットの2つ目は、人間関係が良好になるです。

メリット①でも触れましたが、周囲の人に対して感謝の気持ちが持てるようになると、相手もあなたに対して感謝の気持ちを持つようになります。

人は相手から受け取ったもの、してもらったことに対して、同じようにお返ししたいと感じる習性があります。

まめしば

仕事を手伝ってもらったら、相手が忙しい時助けてあげたいという気持ちになりますよね。
逆の例として、何か嫌なことをされたら「同じ目に合わせてやりたい!」という気持ちになりますよね^^;

このように、周囲の人に対して感謝の気持ちが持てるようになると、人間関係のトラブルが起きにくくなります。

「自分の方がフォローしてあげている」「院長の指示で手伝ってくれているだけ」と思っていても、まずは手を貸してくれたことに対して素直に「ありがとう」と感謝の気持ちを表すことが大切です。

相手に何かを期待する前に、先ずは自分から行動を変えてみることがとても重要です。

メリット③:チャンスが訪れる

感謝をするメリットの3つ目は、チャンスが訪れるです。

「運がいい」「ラッキーだ」という経験をしたことは誰にでも多かれ少なかれあると思いますが、感謝する習慣がある人はそういったチャンスを多く掴むことができます。

もし将来開業するという目標があったとして、自分の探している条件にぴったりの場所や承継事案に出会ったら、ラッキーだと感じますよね。

でも、それがお世話になった院長が口利きをしてくれた物件だったり、とても信頼のおける業者さんが紹介してくれた物件だったとしたら、運だけではないかもしれません。

日頃その院長に感謝の気持ちを持って接していることで、頑張ってほしいという気持ちから院長が知り合いに聞いて回ってくれたのかもしれないし、業者さんは応援したい気持ちが湧いて優良事案を紹介してくれたのかもしれません。

いつも身の周りのことに対して感謝の気持ちを持つことで、周囲の人との信頼関係を築くことができると、応援してくれる人が増えチャンスを掴む機会に恵まれます。

メリット➃:幸福度が上がる

感謝をするメリットの4つ目は、幸福度が上がるです。

感謝をするとオキシトシンが分泌されることで副交感神経が優位になり、ストレスが減ることが明らかになっています。

オキシトシンは、生理学的には分娩時に子宮の収縮を促したり泌乳に重要な働きをするホルモンですが、愛情や人とのつながりを感じることでも分泌されます。

また、オキシトシンの分泌によりセロトニンの分泌も増えるため、相乗効果で幸福感がアップします。

まめしば

セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの3つを三大幸せホルモンと呼んだりしますよね。

感謝をすることを習慣化するコツ

感謝することが大切だってことはわかったけど、習慣化するコツはあるのかな・・・

理解はできても実行する、しかも習慣化するのは簡単なことではないですよね。

習慣化するポイントは最低でも3週間続けること、とよく言われますが、ここでは具体的な方法をご紹介したいと思います。

コツ①:感謝の言葉を習慣化する

感謝することを習慣化するコツの1つ目は、感謝の言葉を習慣化するです。

言葉は思考の表れです。

逆に使う言葉に気をつけていると思考が変わってきます

指示されて仕方なく手伝ってくれている相手に、心の底から「ありがとう」という気持ちにはなれないかもしれません。

つっけんどんな言い方をされたら「教えてくれてありがとう」とは思えないかもしれません。

それでも、最初は形だけでもいいので感謝の気持ちを口にする習慣を続けてみてください。

すると自然と気持ちがついてくるようになり、相手の態度も変わってくるようになると思います。

コツ②:振り返る時間を習慣化する

感謝することを習慣化するコツの2つ目は、振り返る時間を習慣化するです。

忙しく過ごしているとその日あったことも思い出せない、なんてこともよくありますよね(私だけ?)。

一日の終わりにその日あった出来事を振り返り感謝することを習慣化すると、より早く感謝することのメリットが得られ、習慣化することでその状態を維持することができます。

感謝したことを日記として振り返る「感謝日記」は有名ですが、日記でなくてもスマホのメモ機能を利用したり、それも忙しくてできなければ寝る前に「振り返る」だけでも効果はあります。

スマホに残したり、振り返ったりするときに、自分が感謝して喜びに浸っているイメージトレーニングも一緒に行うと効果的です『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣 』より抜粋)

コツ③:少ない頻度から始める

感謝することを習慣化するコツの3つ目は、少ない頻度から始めるです。

いきなり、あれにもこれにも感謝しないと・・・と思ってしまうと疲れて挫折してしまう可能性が高くなります。

先ずは1日何か1つ、それが習慣になったら1日3つ・・・というように少しずつ増やしていけば大丈夫です。

また、誰かに「頑張って」感謝するよりも、自分の中の期待値を下げて

  • 天気が良くてありがたい
  • 風邪をひきやすい時期だけど健康でありがたい
  • いつもより早く帰れてゆっくりできてありがたい

というように、周囲の人にアクションを起こさなくても感謝できることは日々たくさんあります。

まとめ

今回は獣医師として働く上で、感謝の気持ちを持つことの大切さについて解説しました。

感謝することは獣医師に限らず、また働くことに限らず、人として生きていく上でとても大切なことです。

当たり前のことに感謝できるようになると、人としても獣医師としても一段レベルアップすること間違いなしです!

今回の記事を参考に、ぜひ1日1つからでも身の回りの人や出来事に感謝の気持ちを持つことを始めてみてください。

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この記事を書いた人

動物病院と公務員で3回の転職を経験。
動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。2児の母。

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