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【獣医師のキャリアガイド】キャリア設計の手順やキャリアチェンジでおさえるポイントを解説!

上を目指すビジネスマン

これから獣医師としてどんなスキルを身につけていけばいいんだろう?

臨床をやりたくて獣医師になったけど、将来のことを考えると他の選択肢も考えた方がいいのかな…

獣医師の活躍の場はとても幅広く、獣医師を必要としている職種は多岐にわたります。

そのため獣医学部生や獣医師のなかには、どの職種が自分にあっているのか、どんな経験やスキルを身につけることが将来的にプラスになるのか迷う人もいるのではないでしょうか。

先の見通しもなく、その時の気分で仕事を選んでいると、途中でモチベーションが落ちてどれも中途半端に終わったり「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。

そのため、自分がどの職種についてどんなキャリアをたどるのかを考えておくことはとても重要です。

この記事では、次の3つについて解説します。

この記事を読むと自分に合った働き方や、どんなスキルや経験を身につけることが自分の成長につながるのかがわかります。

獣医師としてどんな仕事に就き、どんなキャリアを歩めばいいのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
  • 動物病院と公務員で3回の転職を経験
  • 動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。
  • 結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。
  • 2児の母。
目次

自分のキャリアをどう決めるのか?

何となくわかっているつもりだけど…
そもそもキャリアってなに?

まめしば

キャリアは、一般的には仕事における経験やその人自身の成長と、その結果築かれる道筋を指しますが、広義では「働くことにまつわる生き方そのもの」を意味します。

自分の「好き」や「興味」は大切ですが、それだけで仕事の方向性を決めてしまうと失敗してしまうこともあるので注意してください。

自分がどんな仕事を選び、どんな働き方を望んでいるのか、どんなキャリアを築いていけばいいのかについては、次の4つのステップで解説します。

キャリアを決める手順
  • 自分自身について理解する(自己分析)
  • 仕事の軸を決める
  • どうすれば希望のキャリアを実現できるのかを考える
  • 具体的な目標設定をする

STEP①:自分自身について理解する

既にもっているスキルのイメージ

自分のことは自分が一番よく知っていると思いがちですが、客観的に自己分析することはとても重要です。

自己分析をすることで、改めて自分が働くうえで大切にしていることや、望んでいるものに気づくこともあります。

また、自分がやりたいことと、向いているものが異なる場合もあるので、やりたいことや目指す目的地点にたどり着くために、どのようなアプローチをすればいいのか考えることも必要です。

自分の好きなことや興味のあることだけではなく、経験やスキル、苦手なこと、自身の性格、価値観、人間関係に至るまで詳細に自己分析することで、仕事や職場のミスマッチを減らすことができます。

まめしば

転職の場合は、前の職場でのミスマッチの原因も振り返ってみましょう。
「こうだったらよかったのに」と感じる点から、自分が大切にしている価値観を知る手がかりになります。

次の記事では、転職や就職をする前にやっておくべきことについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

STEP②:仕事の軸を決める

色々な情報を取捨選択する男性

自分自身について理解を深めたら、「仕事をとおして実現したいこと」「どんな働き方がしたいのか」について考えてみましょう。

何となくやってみたい、というあいまいな気持ちで職種や仕事内容を決めてしまうと、想像と違ったり、困難な状況に直面した時に、「やっぱり合わない」「仕事がつならない」と感じてしまいモチベーションが維持できません

まめしば

「やってみたい!」という興味や関心は大切ですが、それに挑戦することで何を実現したいのか将来どうありたいのかなど、先を見すえて深堀りすることが重要です。

また、持っている情報が少ないと選択肢を狭めてしまう可能性もあるので、仕事の軸を決める時は、並行して情報収集もするのがおすすめです。

次の記事では、獣医師が就く7つの職種について、仕事内容やどんなキャリアをたどることになるのかについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

STEP③:どうすれば希望のキャリアを実現できるのかを考える

悩む3人の医療職者

自分自身や仕事の軸(仕事に求めるもの、仕事をとおして実現したいことなど)がはっきりしたら、それらを実現できる方法について考えてみましょう。

手順としては、先ず今現在の自分の能力や置かれている状況と理想の状態を比較します。

すると、理想の状態になるために不足しているものや、乗り越えなければならない課題がはっきりしてくると思います。

そして、そうした不足や課題にどうアプローチできるのかを考え、実行に移します。

キャリアパス実現の手順
  • 現在の自分の能力や置かれている状況と理想の状態を比較する
  • 理想のキャリアに不足してるものや課題を認識する
  • 不足しているものや課題に対するアプローチ方法を考え、実行する

理想の状態に近づくためにとる方法は人によりさまざまです。

バイタリティがある人であれば、多少忙しくても多くの経験を積める職場が合っている場合もあるし、マイペースな性格の場合は、忙しい職場よりも自分の勉強時間が確保できた方がプラスになることもあります。

このように、人によって課題解決のための方法は違うため、自己分析をすることで自分自身を深く理解することが必要不可欠です。

STEP➃:具体的な目標設定をする

やる気に満ちた女性

目指すゴールが決まったら、具体的な目標設定をすることで確実に達成に近づくことができます。

目標設定のポイントは、具体的な内容にすること期間を区切って途中経過の小さな目標を立てることです。

以下は、具体性がある目標と、そうでないものの例です。

× 将来動物病院を開業して成功する

5年後に○○に動物病院を開業して、開業後3年以内に年収1,500万円を達成する

また、最初から最終目標を目指すのではなく、期間を区切って途中経過の小さな目標を立て、それをクリアしていくことで、目標達成のハードルを下げることができます。

最初から大きな目標を達成を目指すと現実との差にやる気をなくしたり、到底無理だと感じて達成するイメージすらもてないこともあると思います。

まめしば

例えば、5年後の開業を目標にするなら、
1年後までに××のスキルを身につける、3年後までに△△の資格を取得して○○円開業資金を貯める…というように目標を細分化した方がイメージしやすいですよね。

また、目標設定をする時は、ライフイベントも含めて考えておくことがポイントです。

人は想定外のことが起こると、焦り不安から「年齢的にキャリアチェンジは難しい」「もう臨床を続けるのは無理かもしれない」というように視野を狭めてしまいがちです。

結婚、子育て、親の介護など、あらかじめ想定できるライフイベントについては、それを見越して仕事の方向性を決めておくことをおすすめします。

万が一イレギュラーなことが起きた場合は、あらためて最終的な目的地点へどうしたら到達できるのか、柔軟にアプローチ方法を軌道修正することも必要です。

まめしば

想定外の状況にも冷静に対処できるように、ライフイベントについては何通りかパターンを考えておくのがおススメです。

次の記事では、目標達成して勝ち組になる考え方について詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

就職先の選択基準は?

選択を迫られるビジネスマン

やりたいことがわかっても、職場選びに失敗してしまうと自分の成長につながらず、能力を発揮できないまま自信だけ失うことになりかねないので注意が必要です。

就職先や転職先を決める時の選択基準としては、次の4点を参考にしてください。

就職先の選択基準
  • キャリアパスが実現できるか                                  自分が決めた最終目標や、仕事をとおして成し遂げたいことが実現できない環境では、やりたいことができないばかりか、仕事に対するモチベーションも維持できません
  • ワークライフバランスが取れているか                              ワークライフバランスを著しく欠いていると、心や体を病む原因になります。また、疲労から仕事の質の低下職場の人間関係の悪化につながり、自分の能力を発揮することができなくなります。
  • 病院や企業の方針に共感できるか                                経験やスキルを磨ける職場でも、病院や企業の方針に納得できないと、働き続けることが辛くなったり仕事に対するモチベーションが維持できません
  • 雇用条件(給与、福利厚生)は十分か                              雇用条件に納得できる職場を選ぶことも重要です。保障や給与が不十分だと、将来への不安から仕事に対するモチベーションが上がらず仕事の質も下がってしまいます。

もちろん、「開業が近いから忙しくても経験を積みたい」「少しでも多く開業資金を貯めたい」というように、人によってはワークライフバランスの優先順位が高くない時期もあると思います。

ワークライフバランスは重要ですが、どうすれば自分が決めた最終目標を達成できるのかを念頭に判断してみてください。

まめしば

ただ、結果を急ぎ過ぎて健康を疎かにしないように注意してください。
自分に合ったペースを把握することも自己分析の一環です。

キャリアチェンジでおさえておきたいポイント

アイディアを育てる女性

転職でキャリアチェンジを考えているけど、何か注意することはあるかな?

獣医学部生の卒業後の進路は、6割近くが犬猫などの小動物を扱う動物病院です。

動物病院は実習と、院長との簡単な面接で入職が決まってしまう場合がほとんどです。

そのため多くの獣医学生は、一般企業へ就職する時のような就職活動をしたことがありません

獣医師の転職と一般企業の転職では、以下の4点が大きく異なります。

  • 自己分析をしたことがない人が多い                                   
  • 履歴書・職務経歴書、面接対策をしたことがない人が多い                     
  • 他職種の情報収集が難しい                                  
  • 獣医業界の転職には特化型のエージェント利用が必須                      

相違点①:自己分析をしたことがない人が多い

自己分析は自分の望むものを知りミスマッチを減らすために必要不可欠です。

一般企業への就職活動では、書類審査や面接対策として自己分析をすることが一般的です。

それは、経験やスキルだけではなく、将来その人がどんなことがやりたいのなどの個人の価値観を重視し、企業側もミスマッチを減らしたいと思っているからです。

まめしば

採用してもすぐに辞められたら、採用や教育にかかったコストが回収できないので、ミスマッチは企業側にもマイナスです。

一方で、先ほども書いたように、多くの獣医学部生が動物病院を就職先に選び、自己分析の作業を経験しないまま働き始めてしまいます。

そのため、転職してもミスマッチを繰り返してしまう人も少なくありません。

また、キャリアチェンジしようと思っても、自分の強みや弱み、価値観、仕事に求めるものを自分自身で理解していないので、自己アピールのやり方がわからなくてつまずいてしまうことになります。

自己分析は自分自身を深く理解するだけではなく、相手にも自分がどんな人物なのか知ってもらうためにも重要な作業です。

次の記事では、自己分析の重要性やポイントについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

相違点②:履歴書・職務経歴書、面接対策をしたことがない人が多い  

一般企業や公務員への転職を希望する場合、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策は重要です。

採用担当者は、基本的にあなた自身とは面識のない、初対面の人です。

そのため履歴書や職務経歴書などの応募書類は、第一歩としてあなた自身を知るための唯一の情報源になります。

応募資格を満たしていることはもちろん、相手に「会ってみたい」と思わせる魅力的な内容にする必要があります。

面接では、質問そのものの回答だけではなく、仕事への熱意や情熱、適性やコミュニケーション能力など、書類だけでは判断できない部分について審査されます。

そのため、相手がどう受け止めたかという客観的な視点が重要になります。

まめしば

相手がどう感じたか、どう受け止めたかを自分一人で判断するのは難しいですよね(私も面接は苦手でした。。。)

そんな時は、転職エージェントの利用がおすすめです。

職場の同僚や友人に書類を見てもらったり、面接の練習相手になってもらうのも一つの方法ですが、やっぱりノウハウが豊富なプロの意見はとても心強いです。

転職エージェントを利用すると、履歴書や職務経歴書の添削だけではなく、面接のサポートを受けることができます。

また、エージェントは採用側とのコネクションがあり、相手がどんな人材を欲しがっているのか何を重視しているのかという情報も持っているので、ミスマッチを減らすツールとしても有効です。

次の記事では、転職エージェントを利用するメリットや付き合い方のポイントについて詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください!

      

相違点③:他職種の情報収集が難しい

獣医師の活躍する職種は多岐にわたります。

活躍の場が広く選択肢も多い分、情報収集の難易度も高くなります。

また、募集要項に記載されている情報だけではなく、職場の雰囲気や人間関係などの表面化しない情報をどれだけ集められるかが、ミスマッチを減らすカギになります。

まめしば

基本的に、求人票やHPには企業側に都合の悪いことは書かれていません。。。

自分が就きたい業界ですでに働いている、または働いた経験のある知り合いがいれば、情報収集するうえで心強いですが、そう都合よくいかない場合もありますよね。

それに、相手が「働きやすい」と感じても、あなたが同じように感じるとは限りません

そのため、情報収集をする際は、しっかりと自己分析をしたうえで行うことも重要です。

次の記事では、情報収集の方法や情報収集でおさえておきたいポイントについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

相違点➃:獣医業界の転職には特化型のエージェント利用が必須  

転職するにあたり、転職エージェントを利用する人は増えてきています。              

一般企業の転職と異なり、獣医師の場合は獣医師特化型のエージェントを利用した方が情報量も多く、手厚いサポートを受けることができます

転職エージェントの種類
  • 総合型エージェント:                                          幅広く多くの業種、職種を扱っているエージェント
  • 特化型エージェント:                                         特定の業種や職種を扱うエージェント
  • サーチ型エージェント:                                       企業側から求められた人材を探し紹介するエージェント(ヘッドハンティング)

私は総合型も利用した経験がありますが、特化型の方が紹介してもらえる件数がはるかに多かったです。

まめしば

大手の総合型エージェントは、登録条件にもとづいて自動で案件が送られてきますが、条件と合わないような企業も混ざっていることもありました。。。

登録した段階で、実際に今までの経験やスキル、希望する職場や働き方について直接ヒアリングしてもらえる点もミスマッチにつながりにくく、サポートも手厚いと感じました。

転職エージェントを利用するなら、特化型一択と言っても過言ではありません。

次の記事では、私が実際に利用しておすすめだと感じた転職エージェントについてレビューしているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は、獣医師としてどんな仕事に就き、どんなキャリアを歩めばいいのか悩んでいる人に向けて、キャリアの決め方やキャリアチェンジでおさえておきたいポイントについて解説しました。

自己分析をすることで仕事や職場のミスマッチを減らし、仕事の軸を自分自身がしっかりと理解することで、目指す方向を見失うことなく、確実に目標の実現に近づくことができます。

就職を控えた獣医学部生や、転職を検討している獣医師の方は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

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獣医師転職を目指す方へ

好条件の転職先を見つけた勤務獣医師に、注意喚起する獣医師

この記事を書いた人

動物病院と公務員で3回の転職を経験。
動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。2児の母。

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