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獣医師にとって理想のキャリアとは?ライフキャリアを設定して自分らしい生き方を実現する方法

海辺で遊ぶ親子

あなたは、「キャリア」という言葉から何を連想しますか?

おそらく仕事をイメージした人が大部分なのではないでしょうか。

まめしば

インターネットでも「キャリア」と検索すると、ほとんどのサイトが仕事についての記事を書いています。

今回は『最強のライフキャリア論。人生まるごと楽しむための思考法』という本からライフキャリアの考え方をご紹介します。

この本によると、キャリアとは人生そのものを指します。

  • この会社で働いていれば老後は安泰
  • 結婚・出産をしたら女性は家庭に入る
  • 家事・育児は女性の役割

そんな価値観はもう過去の産物となり、今や働き方は多様化しています。

そして仕事だけではなく、家事や育児、趣味などプライベートも含めた人生のキャリアを考えることで、自分らしい生き方を実現することができます。

では、ライフキャリアとはどのような考え方なのでしょうか?

この記事でわかること
  • ライフキャリアの考え方
  • 漠然とした不安の正体
  • 自分らしい生き方を実現する方法

私は動物病院で働いていた独身時代、1日のほとんどの時間を病院で働いて過ごしました。

だからこそ、仕事が上手くいけば人生も上手くいくと錯覚していたような気がします。

それが間違った思い込みだということは説明するまでもないと思います。

まめしば

この記事を読んでいるあなたには、私が後になって味わったような後悔をして欲しくないので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!

この記事を書いた人
  • 動物病院と公務員で3回の転職を経験
  • 動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。
  • 結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。
  • 2児の母。
目次

キャリアは人生そのもの

終身雇用が当たり前の時代は、会社で定年まで働いていれば老後は安泰という考え方でした。

しかしその仕組みは崩れ去り、今は自分の人生設計は自分で、主体的に考えなければならなくなりました。

まめしば

パラレルキャリアなどの社外活動や在宅勤務など、多様な働き方ができるようになったことはプラスでもありますよね。

ライフキャリアとは、仕事だけではなく家事や子育て、趣味、地域の人との関わりなどプライベートな活動含めた全てにおいて、果たす役割や経験の積み重ねのことです。

仕事が安泰なら人生も安泰という時代ではなくなりました。

仕事ももちろん、プライベートな時間も充実させることが自分らしい生き方の実現には必要です。

理想のキャリアを描いて転機をチャンスに変える

そうはいっても家事・育児をしながら仕事を続けるのは大変なことですよね。

復職してはみたものの、家庭と仕事の両立に悩んでいる人も多いと思います。

まめしば

昔のように親と同居するスタイルをとるケースは少なくなっているので
共働き家庭、しかも獣医師のような激務の場合は「自分らしい生き方」なんて想像もできないですよね。。。

でも、もし今モヤモヤした不安を抱えているとしたらチャンスです!!

本では、漠然とした不安の正体として次の3つをあげています。

  • 役割の変化
  • 時代の変化
  • 思い込み

人には人生の中で担う6つの主要な役割があります。

6つの主要な役割
  • 職業人   :働くという役割  
  • パートナー :結婚の有無に関わらず、パートナーとしての役割
  • 娘、息子  :親に対しての役割、きょうだいとしての役割
  • 母親、父親 :子供を持つことで増える役割
  • 学生    :義務教育、高校・大学以外にも一生のうちに何度でもやってくる可能性がある
  • 市民    :仕事以外での社会との関わり(地域活動、PTA活動、趣味活動など)    

                                 『最強のライフキャリア論。』P.31より抜粋)

まめしば

この役割は時間や環境の変化とともに変わるし、私たちは常に複数の役割を担っています。
例えば私の場合、独身時代は①③⑥でしたが、結婚をし子供を持った今は①~⑥です。

そしてこの役割に変化が起きた時が転機です。

キャリア発達理論の研究者であるナンシー・K・シュロスバーグ博士は転機を次のように定義しています。

転機とは

『役割』『人間関係』『ライフスタイル』『考え方』の4つのうち1つ以上が変わること

つまり、結婚や出産などで付き合う人が変わったり、ライフスタイルが変わりそのやりくりに悩んでいるとしたら、それは転機であり、チャンスだということです。

そして、IT技術の発展とともに時代の流れも早くなってきています。

女性の働き方だけ見ても、

出産したら仕事を辞める

⇒復職を前提に家庭と仕事をどうやりくりするか

⇒やりくりしながらどうやって自己実現するか

というように時代とともに価値観はめまぐるしく変わっています。

そして、かつての私を含めなりたい自分になれていないと悩んでいる人も多いと思います。

なりたい自分になれないのは

自分が決めたキャリアが叶わなかったり、なりたい自分になれないのは、自分の本当の気持ちがわからなくなっていることが原因なの。気づかないうちに、自分の本当の気持ちが、自分以外の誰かの『こうあるべきだ』『こうあってほしい』という思いや社会的な常識の価値観に覆われてしまっているのよ。

出典:『最強のライフキャリア論。』P.56より

自分の本当の気持ちなんて自分が一番よく知っている、と腑に落ちない人もいるかもしれません。

でもそのモヤモヤした状態、漠然とした不安の正体をはっきりと言葉で言い表すことができるでしょうか?

まめしば

モヤモヤしてる時って、「何となく気が進まない」「楽しくない」「わくわくしない」というように感情は把握できても、はっきりと原因をわかっていることって案外少ないんですよね。。。

そして漠然とした不安の正体の3つ目、「思い込み」を取り払い理想のライフキャリアを設定することが自分らしい生き方の実現には必要不可欠です。

本の内容に沿って、その方法を3ステップで解説していきますね。

STEP①:自分らしさを知る

まず初めに自分らしさを知ることが、自分らしい生き方を実現するための第一歩です。

といっても本当の自分の気持ちがわからない状態だと自分らしさを知ることは到底できません。

そこでおすすめするのが「嫌なことを100個書き出す」という方法です。

自分の好きなことや、やりたいことを書き出した方が自分らしさを知ることができそうだけど・・・

まめしば

そう思いがちだけど嫌いなことや、やりたくないことをはっきりさせた方が自分らしさを知ることができるんです。
好きなことの中には「好きだけど自分ではやりたくないこと」が含まれていたり、やりたくないことをはっきりさせた方が潜在的な願望が出てきやすいんです。

例えば私の例をご紹介すると、

  • 毎日食事のメニューを考えること
  • 作った食事を子供が食べてくれないこと
  • 水筒を洗うこと
  • 満員電車
  • 車の運転
  • 同調圧力
  • 家事や子育ては母親が率先してやるべきという価値観
  • 職場で定例的に開催される飲み会
  • 飲み会で目上の人にお酒を注ぐこと
  • 愚痴が多い同僚と一緒に仕事をすること
  • 頼まれると断れない自分
  • 相手に悪いと思いなかなか電話を切れない自分
  • 押しの強い人
  • 自分の価値観を押しつけてくる人
  • やってみる前から無理と諦めてしまう人
  • まあいいかとおおらかになれない自分
  • 乾燥肌 ・・・

一部ですがこれを見ると、私は組織に属してみんなで何かを作り上げるより、一人でコツコツ取り組む方が向いているのかもしれません。

まめしば

100個を出すのは意外と大変ですが、もう出ない~~~というところまで絞り出した方が、自分でも気づかない自分らしさを発見できると思います。
また、厚労省が出しているジョブ・カード様式1作成ワークシートも参考になります。

STEP②:理想のライフスタイルを設定する

次に、いよいよ理想のライフスタイルを設定していきます。

「思考は現実化する」とナポレオン・ヒルが言うように、なりたいイメージを描かない限りなりたい自分にはなれません

理想のキャリア(人生)を描くには、具体的に何年後かを設定して、「自分」「仕事」「家族」と分けて書き出していくとわかりやすいです。

例えば、

10年後の理想

<自分>

  • 企業病院に転職をして、時短勤務で働いている
  • 有休も取りやすく、旅行に出かけることもできている
  • 嫌なことに対してとらえ方を変えることができ、落ち込むことが少なくなった

<仕事>

  • やる気があれば何でも挑戦できる環境で、仕事にやりがいを感じている
  • インフォームドコンセントをしっかりとることで飼い主さんとの信頼関係も築けている
  • 休日は副業として月に1回犬のしつけ方教室を開催し、ペットと飼い主さんの関係改善に貢献している

<家族>

  • 付き合っていた恋人と結婚し、何でも話せる良い関係を築いている
  • 子供は1人いて、毎晩3人で食卓を囲んでその日の出来事を話し合っている
  • 会話が多くコミュニケーションがとれているので家族全員ストレスフリー
まめしば

こんな将来が実現できたら幸せそうですよね!
無理と思わず、まずは思い描くところから始めてみましょう。

STEP③:ミッションを決める

最後はミッションを決めます

言いかえると、社会に対して自分がどんな役割を果たしたいのかを考える作業です。

社会に対する役割だなんて・・・そんな大それたこと考えられない

まめしば

壮大なことじゃなくても大丈夫!
普段の生活で不便だな、理不尽だなと思うことを解消できている未来をイメージしてみてください。
「嫌なこと100個」を見直すとヒントがあるかもしれません。

例えば、「女性獣医師でも育休後に復職していきいきと働ける社会にしたい」というのも一つのミッションです。

ミッションを考える目的は、自分がそれを実現するという意味ではなく、ロールモデルがない道を歩く上で迷った時の道しるべになってくれるからです。

まめしば

次の記事では、仕事をするうえで軸となる考え方を持つことの重要性について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

今の場所で理想に近づけるか?

以上のように理想のキャリア(人生)を設定したとしても、もし今自分がいる場所がそれを実現することができない環境だったら意味がありません。

病院勤務の場合は院長(経営者)の方針、一般企業なら会社の方針を確認してみてください。

自分の思い描く理想と組織のビジョンがかけ離れていたとしたら、異動や転職を含め環境を変える必要があります。

まめしば

思い込みや衝動に駆られて決断しないで、第三者に意見を聞きながら決めることが重要です。
環境を変えることが必要だと判断しても、事前準備なしに勢いで行動に移すことはとても危険です。
次の記事では、転職を考えた時に必ずやっておいて欲しい事前準備について解説しているので、ぜひ参考にしてください!

まとめ

今回は、『最強のライフキャリア論。人生まるごと楽しむための思考法』という本を参考にライフキャリアとは何か、自分らしい生き方を実現するためにはどうすればいいのかを解説しました。

人により程度の差はあっても、人生において仕事の占めるウエイトは小さくないと思います。

でも、人生は仕事が全てでもありません。

自分の理想の未来を設定することで、自分らしい生き方を実現することが可能です。

今回の記事を参考に、ぜひ理想のキャリア(人生)を設定してみてください!

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この記事を書いた人

動物病院と公務員で3回の転職を経験。
動物病院勤務では、平均14時間におよぶ長時間労働やトップダウンの経営方針に悩む。結婚を機に退職し、現在は獣医師のキャリア形成について発信。2児の母。

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